イボ。

足の小指と、手の親指に、豆のようなものがずっと出来ていて、タコかウオノメだと思いながら、ずっと放置していた。
皮膚科の病院がそばにないと思っていたのだ。
昨年末に引越しをして、鳩森神社のそばを通った時に隣に皮膚科を見つけて、意を決して行ってみた。
先生が言うことには、それは、ウイルス性のイボだとのこと。ウイルス性のイボは、何百種類だか何千種類のウイルスがあって、感染力はとても弱いものの、日常的に様々な場所にウイルスは潜んでいるとのこと。
このイボを治すには、飲み薬も塗り薬もないらしい。液体窒素を綿棒のようなもので患部に着けて、低温火傷を負わせ、ウイルスを弱らせ、身体の回復力を高めて少しずつ治していくとのこと。
手の指は比較的早く治るけど、足の指は、絶えず使っていて皮も厚くなっているので、簡単には治らないということだった。
先生「ごく稀にですけど、家族の方にうつることがありますので、爪切りで患部の皮を切ったりしたら、消毒をしてくださいね」
家に帰ってKにイボのことを告げて、Kにこういう固いイボはないかと聞いたところ、いつも僕と眠る時に手を繋ぐ左手の指先を見せてくれた。
なんとそこには、小さな固い豆のようなイボがちょっこりとあったのだ!
それだけだはなく、足の指の裏にも、豆のような固いイボがあったのだった。
イボをうつしてしまって、Kのことがなんだかとてもかわいそうに思えたけど、ふたりでいつも一緒にいるから、感染力の弱いウイルスでさえ、ちゃんと感染していたことを知って、とても不思議な気がした。
その後、嫌がるKを皮膚科に連れて行き、今では一緒に皮膚科に通っている。
先生も多分、僕たちがカップルだということを、わかっているに違いない。

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