アルバ セミプレナ。

先日お酒を飲みに行ったバーで、「ただしさん、バラの中で一番好きな品種は、なんですか?」と聞かれた。
あまりにも好きな品種があり過ぎてとっさに出てこなかったのだけど、つい口をついて出た品種が、この『アルバセミプレナ』。
『アルバセミプレナ』は、古代のロサ・アルバに最も近いとされるアルバローズであり、1807年作。爽やかな香りと、野バラを思わせる二重のような奔放な咲き姿、そして一番の魅力は、アルバ種特有の青みがかった葉っぱだろう。
また、ボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』の絵画の中で描かれているのは、この、アルバセミプレナではないかと言われている。
オールドローズは、本来のバラが大昔から引き継いでいる姿形を今も受け継いでいるのだけど、このアルバ系のバラは、白バラの代表としても知られている。(赤バラの代表は、『ガリカ』種)
もしも広い庭があったら、このアルバセミプレナをふんだんに咲かせて、まるで野バラのようなコーナーを作りたい。四月の終わりから咲き続けている我が家のオールドローズたちも、間もなく一年で一度の最高の季節を終えようとしている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です