運命の人。

若い頃の僕は、いつか、自分にとって『運命の人』が現れるのをずっと待っていた気がする。
誰かと出会っては、「なんか違う…」「セックスがイマイチ合わない…」「この人とつきあっていく気がしない…」
様々な理由を見つけては、すぐに別れてしまって、また次の人を探すということを繰り返していた。
先日、友人が京都勤務になり送別を兼ねて食事会をした時に、昔から仲の良いMがふと言った。
M「変な話なんだけど、俺、今となっては、どんな人とでもつきあえる気がするんだよね…」
僕「僕もまったく同じなんだよね…前の男と長くつきあっている時に思ったんだけど、たとえばこの電車に乗っているどんな人とでも、自分はつきあえる気がするって思えたの…なんというか、人ってみんなそれぞれいいところがあって、それを好きになれたらつきあっていける気がするんだよね…」
誰とも長いことつきあわずに、一人で生きている友人と話すと、なかなか好きな人がいないとか、つきあいたいと思う人がいないと言うことがあるのだけど、僕がひとつ言えることがあるとしたら、「まずは、そばにいるちょっといいな…と思えるような人とはじめてみたらどうだろう?」ということだ。
僕が思うに、『運命の人』は、いつか突然現れるのではなくて、すぐそばのその人が、『運命の人』だと思えるようになるのだ。
誰かとつきあうというのは、そんなことのような気がする。
カテゴリーgay

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