Kのハッピーバースデー。

27日はKの31歳の誕生日だった。
お昼までのんびりと福岡で過ごした後、ソニックに乗って大分へ向かう。
久しぶりに訪れた大分駅は、新しく生まれ変わり、ユナイテッドアローズやビームスなどが入り急に煌びやかになっていた。
駅からすぐの『トキハ』という老舗百貨店に行き、今日の鴨鍋のための野菜を買い、電話で予約しておいたKのためのバースデーケーキを受け取った。
ケーキ屋さんで、「ケーキに入れるお名前は?」と聞かれ、「かつゆきくんでお願いします」と答えながら、なんだか恥ずかしさを感じていたのだけど、お店側からしたら、かつゆきくんは大人のゲイのパートナーとはわからなくて、子どもだと思うだろうと思い直した。(たとえゲイのパートナーとバレてもそれはそれで面白いのだけど)
ケーキを頼んであったのを知ったKは、思わず顔が輝いた。
「ケーキ、頼んでくれてたの!」
ブルゴーニュの赤とシャンパーニュを買って、Kの家へ。思えば、昨年末もこうやって『鴨鍋』をふたりで食べたのだった。
「お豆腐、柔らかくて美味しいねー。さすが、京都の豆腐」
「鴨は、低温でしゃぶしゃぶくらいが柔らかくて美味しいねー」
「春菊うまい!」
「このつみれ、コクがあるねー」
ふたりで家で食べる鍋はやっぱり温かくて、こうしてまた、ふたりで誕生日を祝える幸せを噛み締めた。
ケーキにロウソクを立てて、ハッピーバースデーを歌う。
Kに願い事をさせて火を吹き消させると、恥ずかしがりながらも、子どものようにうれしそうだった。
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