わたしに会うまでの1600キロ

久しぶりにとても素晴らしい作品を見た。
『わたしに会うまでの1600キロ』は、リース・ウィザースプーンがアカデミー主演女優賞にノミネートされ、僕の大好きな女優、ローラ・ダーンが母親としてアカデミー助演女優賞にノミネートされた作品。ニューヨークタイムズのNo.1ベストセラーの映画化である。
アメリカ西海岸を縦断する1600キロにも及ぶパシフィック・クレスト・トレイルを、ひとりの女性が歩いて渡っていくという話。
最初のシーンで、いったいなんでこの女はこんな荒れ果てた道を歩き出したのだろう…と思う。
この映画が凄いのは、人物や出来事を言葉によって説明しないところだろう。
映画が進むうちに、少しずつパズルが解けていき、観ている僕たちも、いつの間にか彼女とともに厳しい山道を歩くことになる。全ては監督の計算と力量のなせる技だ。
この映画を観ながら、何度もさめざめと泣いた。
人生とは、なんと苛酷で、不平等なのだろうか。
長い旅路を彼女とともに歩き、映画を観終わったあとに喉がカラカラに渇いていた。
今でも心に残るのは、母親のローラ・ダーンの笑顔だ。
母親としての強さと愛情を、いつまでも思い返さずにはいられない。
★http://www.foxmovies-jp.com/1600kilo/sp/index.html

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