毎日のささやかなこと。

朝起きたら、「おはよう」。
お昼には、何かLINEのスタンプ。大抵ブラウンがトイレに行っているものか(僕がよくトイレに行くため)、ブラウンが散歩しているもの(僕が働かずにさぼってばかりいると思ってる。あながち間違っていない気もする)。
夕方家に帰る頃に、「ただいま」。
東京と大分で離れて暮らす僕とKは、毎日毎日何気ない言葉をかけあいながら、その日の相手の様子を気遣っている。
それは、昨夜元気だったからといって、今日も元気とは限らないからだ。人間は生きものだし、毎日の外的要因によって、感情にも起伏があるものだから。
今朝起きてから、7時頃に僕が「おはよう」と打ったまま、昼になってもKからはなんの返信もスタンプもなかった。
「あれ?何かあったのかな?スマホを家に忘れて行っちゃったのかな?それとも、どこかで落としてしまったか?」
何も連絡がないまま夕方になり、7時頃やっとKからLINEが入った。
「携帯壊れた。画面割れた。」
それを見て、僕もほっとして、「よかった。心配したよ」と打った。
Kは、「ただしくんに電話しようと思ったんだけど、名刺が見つからなくて、Xにかけたけど出なかった…謎の着信があったら僕だからと言っておいて」
どうやら、僕の電話番号がわからずに、X(ムーン)に電話をかけたようだ。かわいそうなムーン。
もしも、スマホも携帯もないような昔だったら、僕とKはつきあってはいなかっただろうなあと思う。
毎日のささやかなことを伝えながら、僕たちはなんとか繋がっているのだ。
「おやすみなさい。ゆっくり休んでね」
毎日同じような言葉でも、ふたりにとってはたいせつな言葉なのだ。
カテゴリーgay

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です