安吉

福岡で、ずっと行きたかったのだけど、なかなか予約が取れずにいたお寿司屋さん『安吉』へ。(ここは、写真がNGなので、お品書きを下に書きました)
福岡のお寿司屋さんに、僕は結構行っている方だと思うけど、福岡市内であれば、今のところこの『安吉』か、『近松』が特に素晴らしいと思う。(『近松』は、大将が少し神経質な感じが伝わって来るので、『安吉』の方が僕は居心地がいい)
その次が、『おさむ』、『さかい』、『握り心 山ぼうし』、『すし、太郎。』だろうか…。勿論、まだまだ行きつくせていないので、毎回福岡に行くのが楽しみなのだ。
『安吉』は、博多駅のそば、全日空ホテルの向かいを一本入った所にある小さな一軒家。座席は7席しかない。大将は、30代半ばくらいだろうか、二重の目が澄んでいて、謙虚で、とても気がつく人だ。(僕は、こちらの世界の人ではないかと思った)
タコから始まるつまみは本当に見事だ。とても小さく一口で食べられるサイズなのだけど、一品一品美味しさを最大限に引き出すように仕事がされている。
タコは甘くなく柔らかい。白海老は昆布締め。鰹は漬けで深みがある。イサキは目の前の火で炙ってた供され香り高く、イサキの白子は絹のように柔らかく臭みがない。しめ鯖は複雑な味がするし、穴子は包丁を丁寧に交差して入れられていて柔らかい。穴子の肝もはじめて食べた驚きの柔らかさ。
のどぐろは味噌漬けになっていて豊かな味わい、じゅんさいで口直し、ボタン海老は塩辛になっていて甘く、イワシは海苔で巻かれて綺麗な切り口だった。鱧の卵の塩辛焼きは、このままお酒を飲みながら、いつまでも食べていたいような魔性の味わい。
ヤリイカは甘く、カスオと言う小鯛は味が濃く、コハダ、アジと定番が来て、漬けも見事な美味しさ。中トロに今が旬の唐津の赤ウニが来る頃は至福の時。車海老も完璧な食感と甘さ。ホタテはKにあげて、穴子はKの大好物。かんぴょう巻きが来て、魚の味のする玉子に水ナスでスッキリ。
※これだけ楽しませてもらって驚きのコスパなのです!福岡最高!
また行きたいな。『安吉』
〈お品書き〉
タコ
白海老

イサキ
イサキの白子
しめ鯖
穴子
穴子の肝
のどぐろ
じゅんさい
ぼたんえび
イワシ海苔巻き
鱧の卵塩辛焼き
ヤリイカ
小鯛カスオ
コハダ
アジ
漬け
中トロ
赤ウニ
車海老
ホタテ
穴子
かんぴょう巻き
玉子
水ナス
★鮨 安吉http://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400101/40001706/

ちんや

焼肉定食

サービスステーキ定食

祇園山笠

福岡に行く時はいつも、夜のご飯は予約をすべてしておいて、昼間はその時に食べたいものやお腹の調子によって店を決めることが多い。
夜が寿司ということもあり、ホテルのそばの中洲川端にある『ちんや』へ。
『ちんや』は、創業60年以上になる黒毛和牛でも有名な老舗の精肉屋さんであり、洋食屋さん。割下を使わず砂糖と醤油で食べるすき焼きで知られている。
『肉』と言うだけで鼻息の荒いKは、サービスステーキ定食を。僕は、入った時からお客さんのほとんどの人が注文している焼肉定食を。
ステーキは、中がちゃんと赤いまま柔らかさを保っているし、焼肉定食は、甘過ぎないタレに焼けたキャベツとモヤシの香ばしさが相まって時々食べたくなる気持ちがわかるような庶民的な美味しさだ。サービスもいいし、お客さんがひっきりなしにやってきては列をなしていることに納得がいった。
この中洲川端一帯は、この時期ちょうど『祇園山笠』で賑わっている。
褌姿の男たちが、水をかけられながら走り抜ける様を見ていると、彼らがこの祭りを誇りに思っている気持ちが伝わってくる。
700年以上も続くこの町の激しく男らしい祭りを見ながら、去年同様に、Kとふたりこの時期に博多に来ることが出来てよかったと思ったのでした。
★ちんや
092-291-5560
福岡県福岡市博多区中洲3-7-4
http://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400102/40000129/

せいもん払い

イカ

ゴマ鯖

真鰯

Kが言っていた。
「ただしくん、自分だけアメリカとかカナダとか行ってばかりでずるい!Kちゃんは、いつもお留守番です。かわいそう…」
そんなKに久しぶりに会うべく福岡へ飛んだ。9時過ぎに博多駅に着くKをホテルで待って、歩いて『せいもん払い』へ。
中洲川端の商店街にある居酒屋『せいもん払い』は、いつも満席で賑わっているのだけど、遅い時間に行くと、ちょっと待てば入ることが出来る。
この店の魅力は、獲れたての新鮮な魚介類だろう。透明なイカや、唐津の赤ウニ、真鰯の刺身、ゴマ鯖…
店内は、いわゆる居酒屋さんという感じではなくて、カウンター内が綺麗にデイスプレイされている。
万願寺とうがらしの焼き物も、夏野菜の揚げ浸しも、地鶏の炭火焼も、どれもお酒に合う甘くない味付けだ。
これこそ福岡らしい食材を上手に料理したTHE居酒屋。こんな店が家のそばにあったら通うのになあ…。福岡最高!
Kも大満足でした。
★せいもん払いhttp://s.tabelog.com/fukuoka/A4001/A400102/40000029/

第24回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭

明日からいよいよ、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭がはじまる。
まずは、シネマート新宿のレイトショーで公開されたのち、来週末から表参道のスパイラルホールにて上映される。
世界中から集められたレズビアン&ゲイ映画の数々を観ることは、僕にとって驚きであったり、心の底からの笑いであったり、そして何よりも見終わった後に勇気をもらえるものだったりする。
観ることの出来なかった年もあるけど、僕は毎年、このレズビアン&ゲイ映画祭をとても楽しみにして来た。
僕はここのところ、スパイラルパス(スパイラルで上映される映画はすべて優先して観ることの出来るパス)を購入している。
10本以上のすべての映画は観られなかったりするのだけど、少しでも映画祭のためになればと思っている。(この映画祭はすべてボランティアによって運営されている)
作品リストを見ると、面白そうな作品が目白押しなので、興味のある方はチェックされてみてはいかがだろうか。(当日券もあるので、混んでいても大抵観られますよ)
★第24回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭http://tokyo-lgff.org/2015/

POWELL’S BOOKS

左側1ブロックすべてパウエルズ

ポートランドの川にかかる橋を集めたデザイン

オオカミと本。インディペンデント…

いまや、ポートランドの象徴ともなっている本屋さんが、『POWELL’S』だ。100人を越える従業人がいて、100万冊を越える蔵書があるというこの本屋さんは、新刊と新古本と古本が一緒になって並べられている。中にはカフェもあって、会計前の本を持ち込んで長居しているお客さんがいる。
店内は、赤やブルーや紫などに色分けされていて(英語で人文科学とか書いてあるよりわかりやすい)、所々にインフォメーションがある。僕が本を探していた時に、店員さんに聞くと、「あ、それなら、赤い所のA200番にあるわ」と即答された。そして、どっちに行こうか一瞬見回していたら、その店員さんが売り場まで案内してくれた。「ここは、本当に巨大だからね・・・」
紙の本屋さんが、今後時代の流れの中でどのように変わってゆくのか、はたまた消えていってしまうのか、僕にはわからない。けれども、今のこの時代において、ポートランダーたちは一人で、または友達や家族なんかと集まり、長い時間をこの本屋さんの中で過ごしているなんてとても素敵なことだと思う。
およそ、漫画しか読まないとぼけたKのために、『POWELL’S』のTシャツをお土産に買って来た。
LINEで写真を送ると、「橋のがかわいい」と言ってきたので、橋のTシャツをお土産にしようと思っていたら、その後、「オオカミのもかわいい」などと言い出して、どうしようかと考えあぐねている・・・。
それはそうと、こんなTシャツでさえ、『ポートランドにある世界一のインディペンデント系の本屋さん』って感じが出ていると思いませんか。

ツナとアボカドとトマトのカッペリーニ。

蒸し暑いので、フライパンを使わない混ぜるだけの簡単パスタはどうだろうか。
冷製パスタというのは、そもそも日本で発明されたものらしい。冷たいものを好んで食べるのは、世界でも日本人くらいのようだ。
因みに、パスタを冷製にする時は、標準茹で時間よりも30秒から1分くらい長めに茹でた方がいい。水にさらす時に固くなるからだ。
★ツナとアボカドとトマトのカッペリーニ
〈材料1人分〉
ツナ1缶
アボカド1/2
プチトマト6個
バジルか大葉少々
レモンの絞り汁
(あればケーパー小さじ1/2)
(あればブラックオリーブ6個)
塩・黒胡椒
オリーブオイル
アンチョビ(チューブ入りでよい)
ガーリック(チューブ入りでよい)
細めのスパゲッティーニかヴァーミチェリかカッペリーニ
〈作り方〉
1.ボウルに、汁気を切ったツナを入れて、塩をふたつまみくらいふる。黒胡椒をたっぷり振りかけておく。
2.あればケーパー、ブラックオリーブの種を取って食べやすく切って1に入れる。
3.小さな容器にオリーブオイル大さじ2を入れ、アンチョビをチューブから7センチくらい出し(チューブがなければフィレを1切れか2切れくらい刻む)、ニンニクもチューブから1センチくらい(チューブがなければ1/2かけくらい擦る)出して入れる。フォークなどで攪拌して、1のボウルに入れて、全体をさっくり混ぜておく。
4.アボカドを食べやすく切り、軽く塩を振りレモンを振りかけておく。プチトマトは半分に横に切り、塩を軽く振っておく。大葉も切る(余裕があれば冷水に浸けて水気を切る)。
5.パスタを茹でて(冷製なら1分余計に茹でて冷水で冷やす)、1のボウルに入れて、全体をさっくり和える。
6.皿に盛り付けて、上からプチトマト、アボカドを乗せて、全体に大さじ1のオリーブオイルを回しかけ、レモンを好みで振りかける。大葉かパジルを乗せて完成!

borgo delle tovaglie

旅行の前に、伊勢丹で買っておいたお皿が届いた。
たまたま期間限定で展示されていたようで、シンプルだけど何かがイタリアな感じだな…と手に取ったら、ボローニャのブランドだった。
レストランが出来るんじゃないの?というくらいお皿は持っているのだけど、気に入ったお皿にはなかなか出会うこともないかなと思い手に入れた。
洋食器の多くは、薄く繊細で、落として割ってしまいそうなものが多く、ホテルやレストランで使うのならいいのだけど、家で使うのならばこんなザックリした食器が僕は好きだ。
どんなに気に入った食器でも、飲んだ後の片付けとか、思いがけず手が滑ったりして欠けたり割ってしまうことがあるものだ。
だから僕は、沢山のセットで買うよりも、取り敢えず2つという最小単位で買うようにしている。
ゲストがみんな違う形のお皿でも、それはそれで面白いのではないだろうか。
★borgo delle tovagliehttp://www.borgodelletovaglie.com

Bette Midler 4

帰国して、ニューヨークで観たベット・ミドラーのライブを思い出している。
後半の、『The Rose』からは、ずっと泣いていた気がする…
今回のライブで、一番心打たれたのはこの曲。
『Stay With Me』http://youtu.be/MF5r2BW2jC8
この頃は、ただの気狂い女に見えるけど…
ベット・ミドラーの映画で、最高の一本は、『The Rose』だろう。
壊れてしまうんじゃないかっていうようなベット・ミドラーが、たまらなく愛おしく思える。
今年70歳になるベット・ミドラー。
またライブがあったら、たとえどんなに遠くても、飛んでいきたいな。

旅の収穫。

会社や周りの友人たちに少しお土産を買って、自分には散々悩んだ結果、ハンドメイドのベルトだけを前述のTanner Goodshttp://www.tannergoods.comで購入した。
いくつかある種類の中から好きな太さやステッチが入っているかなどのデザインを選び、サイズを選び、バックルの質感やデザインを決めていく。ピカピカのステンレスの物よりも、経年変化してゆく金属の物を選ぶと、すぐに目の前で手作業でベルトが出来上がった。
店員さんが自分のベルトを見せながら言った。
「こんな風に、革の色もバックルも変化していきますよ」
帰国して、トランクを開けて、お土産と一緒にベルトを机の上に取り出し置いておく。
時々ベルトを眺めては、今は遠いポートランドのことをふと思い出す。
しっかりと、自分の土地に足をつけて生きている人たちのことを。

ポートランドの魅力。その2

Danner Boots

Tanner Goods

Canoe

雨にも負けない、強靭で機能的なマウンテンブーツのブランド『Danner』は、僕が高校の頃から身につけていたポートランドのブランド。
同じく高校から着ていた、タータンチェックのウールのシャツのブランド『Pendleton』も、ポートランドのブランド。
そればかりか、NIKE、アウトドアのColumbia、そして、爪先を守り革新的なデザインのサンダルのKEENもポートランドのブランドだ。
それらはどれも、海と山がすぐ近くにあり、川が町中をながれるポートランドならではの自然に恵まれた環境の中で生まれたものなのだろう。
ポートランドの魅力は、この土地ならではの環境を生かしつつサステイナブルなものづくりということと、DIYが盛んなことからもわかるように、手づくりにこだわった本物という二つの要素で出来ているように思える。
沢山魅力的なお店があるのだけど、その中から特にオススメのお店をここに挙げておきます。
★★★★★Danner Bootshttp://www.danner.com/unionway
雨にも風にも雪にも負けないダナー。長年履いているブーツが素晴らしいので、ダナーライトという軽めのものを雨の日用に買おうかどうか迷って、何度もお店に足を運んだ。店員さんは、心底ダナーの商品を信頼しており、愛しているのが伝わって来た。
★★★★Tanner Goodshttp://www.tannergoods.com
革を使ったハンドメイドのお店。洋服やキャンバス地の『WOOD LANDS』の味のある鞄も扱っている。一生ものの革と言われる美しい革製品を、何度も触ってはため息をついた。
旅の終わりに散々迷った挙句、茶色のベルトを調達した。バックルを選ぶと、目の前でベルトが出来上がる。一緒に年をとっていくのが楽しみだ。
★★★★★CANOEhttps://www.canoeonline.net
美しいもの、いいものだけを選りすぐったセレクトショップ。これだけレベルの高い店は、東京にもあまりない。お土産というよりも、自分のために美しい食器や雑貨を買って帰りたいと思える素晴らしいお店。
★★★MAAK LABhttp://maaklab.com
他に仕事を持ちながら、ハンドメイドの石鹸を使って売り出した店。原材料はすべてポートランドや近郊の植物で100%ナチュラル、店内はとてもいい香りに満ちている。驚いたのは、店内に糸鋸があったこと。作りたての柔らかい石鹸を、その糸鋸で切って商品化している。
こんな仕事、うまくいくのだろうか?と普通は考えてしまうけど、自分たちが信じるものを、文字通り手作りで商品化している店員さんの目は、とても澄んでいて輝いていた。
★★★Pendletonhttps://www.pendleton-usa.com/custserv/custserv.jsp?pageName=HomeStore&parentName=AboutUs
創業150年以上にもなるペンドルトンも、僕が高校の頃から着ているブランド。タータンチェックのウールのシャツジャケットは、どんなパーティーに着ていっても褒められたものだ。
実際に本店に行くと、サイズが大きく、デザインも少し野暮ったく見えたので、日本のセレクトショップが別注する商品の方がいいかもしれない。ホーム関係の商品は素晴らしい。