HENRI SALVADOR

暑い暑いと思っていたら、7月23日は『大暑』だそうだ。一年で一番暑い時期なのだから無理もあるまい。
いつも会社に着替えを持って行くのだけど、会社に着く頃にはシャツは既に汗ばんでいる。
青空に高層ビルを見上げながら、一番暑い時期は、フランス人のように1カ月くらいヴァカンスを取れたらいいのに…と思う。
こんな暑い時期、僕は、『アンリ・サルヴァドール』を聴いている。
アンリ・サルヴァドールは、7年前に90歳で亡くなってしまったフランス人のミュージシャン(正確に言うと、フランス領ギアナ出身)。ジャズを学び、ブルースをこなし、42年にボサノヴァに出会い数々のアーティストに影響を与える。
若い頃の歌声も素晴らしいけれども、82歳の頃出されたアルバム『chambre avec vue』は、アンリのフランス語が心地よい素晴らしいアルバムだ。
荒れ果てて、しわがれたような、それでいてやさしく撫でるような、人を包み込むような歌声を聴いていると、歌って、別に完璧な声を出さなくても魅力的なのだと思わされる。
そしてこのアルバムを聴いていると、なぜだか無性に旅に出たくなるのだ。
ブルゴーニュからコート・デュ・ローヌをワインを飲みながら巡り、コートダジュールへ。地中海の小さな町で、ピカソの美術館なんかを見ながら、のんびり美味しいものを食べ歩く…。
海を見ながらのんびり過ごす夏は、どんなに暑くても幸福に違いない。
★J’AI VUhttp://youtu.be/VOQQ98u3D0k

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