違う見方。

TILGFFにて、『焦点台湾』という3本立ての短編集の上映が行われた。
前売りから売り切れていて、当日は立ち見も出ると言う盛況ぶりだったのだけど、友人たち何人かでこの短編集を観て、とても興味深いことがあった。
1本目のゲイカップルの映画『誰が為に生きて』を観た後に、それぞれの観た映画のストーリーの捉え方がバラバラだったのだ。
S「あれ、なんで時制がバラバラなの・・・?」
K「なんで2回も結婚式やろうとするんですか?」
F「結局一人は自殺しちゃったの?」
この映画は、ちょっと変わった映画で、冒頭から一人の男性が誰かに物語を呼んで聞かせているはじまり方であり、それは彼がはじめて書いた小説の話なのだ。
その小説が映像化されて流れていたのだけど、ほとんどの友人たちは、それがわからなくて、小説の世界と現実の主人公の世界が時制を越えてめちゃくちゃになってしまっていたようだ。
同じ映画を観ていても、僕たちは人によって観ているものが違っているのだと思う。
もちろんこんなことは映画だけでなく、目の前で起こるさまざまな出来事においてさえ、我々はみな、別の視点で見ていて、それぞれが違う感じ方を勝手にしているのだろう。

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