君が生きた証

予告編がかなり流れていたので、だいたいの予想は出来ていた。でも結論から言うと、予想を完全に裏切るストーリーだった。
ある日、高校生の息子を事故で喪った父親サムは、喪失感のあまり仕事も何もかもすべてを失ってしまう。
音楽好きだった息子の遺品のデモテープを何度も聴き、やがてギターを弾き、亡くなった息子のことを知ろうとする父親が、少しずつ再生してゆく。
監督は、ファーゴなどに出ていた演技派のウイリアム・H・メイシー。本作にもバーの店主として不思議な存在感を放っている。
主演の、ビリー・クラダップが素晴らしいギターと歌、そして演技を披露している。この映画の成功は、彼の抜擢によるものだろう。ハンサムでかっこいい。
奥さん役に、久しぶりに見たフェリシティ・ハフマン(トランス・アメリカの女優)。出番は少なくても、味のある演技で余韻を残している。
人生の絶望の淵から、なんとか這い上がろうともがく人間の話。
★君が生きた証http://rudderless-movie.com

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