誘惑。

僕が東京で行っているジムの支店が福岡にもあって、福岡に行った時にはたまにKと一緒にジムに行くことがある。
Kはまるで僕をパーソナルトレーナーのように扱うので、僕自身は何にも出来ないのだけど…。帰りのフライトが9時だったので、ランチの後に映画まで時間が空いたのでジムに行った。
ウエアに着替えた後に洗面所で歯磨きをしていたのだけど、そこへ、30代前半の程よく筋肉のついた男がシャワーの後にブリーフ一枚で現れた。
僕は鏡越しに歯を磨きながら見ていたのだけど、腹筋は割れた上にうっすら脂肪がついた感じ。言うなれば、学生の頃体操部にいました…的な。
目が一重で色が白くスッキリとした顔立ち(タイプ)。僕の胸の中では大蛇が渦巻き自分でも制御できないくらいバクバク鳴っていた。
すると、髪をドライヤーで乾かしていた体操部は、おもむろにブリーフの前の部分を左手で下げて、自分の局部にドライヤーを当て始めた…シャーッ!
僕の目は、鏡越しに彼の局部に釘付けのまま、体操部は少しガニ股でアイロンを上下に動かし続けた。シャーッシャーッ!
僕が目を離せなかったのは、彼のものが大きかったのと、亀頭に金属が見えたからなのだけど、それはまるで時間が止まったかのように長く感じられ、ハッと我に帰ると、横でKが冷ややかな目で僕を見ていた…。
世界は、誘惑に満ちている。
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