ティム・クックの勇気。

午後Facebookに、AppleのCEOであるティム・クックがとうとうカミングアウトしたというニュースが流れた。
それは多くの友人の心を掴んだようで何人もが一斉に上げていたのだけど、ニュースになると、とかく”I AM PROUD TO BE GAY” のところばかりが強調されていたので、どういうことなのかと思い寄稿文をじっくりと読んでみた。
(ティム・クックの寄稿以下抜粋)
私が子どもの頃に比べ、世界は大きく変わった。米国は結婚平等法(同性愛カップルの結婚を合法とする法律)の時代へと進んでいる。皆に知られている人が勇敢にカムアウトしてきたことが、人々の見方を変え、われわれの文化をもっと寛容なものにするのに役立った。それでも、今でも多くの州には性的指向だけを理由に従業員を解雇することを認める法律がある。ゲイだという理由で大家から立ち退きを迫られたり、病気のパートナーを訪ねることや遺産の相続を妨げられたりするような場所もたくさんある。数えきれないほどの人々が、特に子供たちが、性的指向のために毎日恐怖や虐待に直面している。
もしアップルのCEOがゲイだという話を聞くことによって、自分自身を受け入れることに苦労している人が助けられ、孤独を感じている人が慰められるなら、私のプライバシーを犠牲にする価値があると考えた。
★ティム・クックCEOの寄稿。http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NE956V6KLVRB01.html
ティム・クックのカミングアウトを、僕はとても勇気のあることだ思う。「アメリカだから出来たんだよ」「CEOだから出来たんだよ」「Appleという寛容な会社だから…」彼のしたことに対する様々な感想や言い訳は思いつく。でも僕は、彼の勇気を心から讃えたいと思う。
僕は、僕の周りで、人前に出て活躍している弟や妹や友人たちのようなアクティビストではない。LGBTの平等や権利を求めて戦うことに、アドレナリンが出る性格でもないということはハッキリわかっている。
ただ一つ僕が願うことは(憚られるのだけれども)偶然にもティム・クックと同じことだった。この世界において、ゲイであったり、ビアンやトランスであったりすることによって、いじめられたり、暴力を振るわれたり、悩んだ末に自傷行為に及んだり、自殺したり、就職出来なかったり、解雇されたり…そんなこと一切をなくしたいと思うだけだ。
そのために、自分が何かの役に立てればいいなあと思いながら、『TOKYO RAINBIW PRIDE』のアートディレクションなどをお手伝いさせていただいている。
カテゴリーLGBT

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