突然のトラブル。

台北の桃園空港には、40分遅れの17:40に着いた。
今回、海外旅行がほぼはじめてのKは、桃園空港からホテルまで、「英語もわからないし、どうやって行ったらいいのかわからない…」と言うので、福岡からのKの便に対して、僕の便は成田から一番近いものにしていた。2時間半僕が空港で待てば、Kに会えるという算段…。
Kの到着は19:20なのに、僕が桃園空港に着いても飛行機に乗ったままのKから、いっこうに飛ぶ気配がないとLINEが来た。飛行機の情報にも、遅延と書かれたまま到着時間が全く出ない。
そうこうしている内に、飛行機に乗ったまま1時間半が経過、エンジントラブルということで飛行機を降ろされる羽目になった。
状況の説明もろくにないまま飛行機で待たされ、今度は飛ばないかもとアナウンスがあり、Kの不安は膨れ上がり、もう台湾には行けないかもしれないと諦めかけた頃、4時間遅れで飛行機が飛ぶことになった。
飛行機が到着したのは、23:10。混雑した入国審査を抜けてKが出てきたのは0時だった。
僕が空港の到着ロビーのベンチで待ち続けたのは、およそ6時間半…。
僕は、Kを待ち続ける間、「こんな突然の予期せぬトラブルの時、人はいったいどうするのだろうか?」と考えていた。
一度飛行機を降ろされた時に、ホテルに行っていたら色々なことが出来たかもしれない。6時間半あったら、台北で友達にも会えたかもしれないし、マッサージをして美味しい夕食だって食べることが出来ただろう…。
それでもKを待ち続けてよかった。入国審査を抜けてKが出口で僕を見つけた時、疲れ果てた顔の中にも、確かな安堵感があったのだから。
カテゴリーgay

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です