KANSAI RAINBOW PARADE

踊りながら手を振るおばちゃんたち。

「大阪のパレードは、どうでしたか?」友人からメールをいただいた。
扇町公園には、思ったより多くの人が集まっていた。おそらく、代々木公園の1/4くらいだろうか?パレード自体は、1000人以上いたのではないだろうか?東京と同じで、あくまでもデモ行進のため、1車線の中をゆっくりと交通規制に従って3キロの道のりを歩いた。
僕は、白いシャツにデニム。手にはプラカードも持たず、今回パレードというもの自体に初参加のKと友人たちと一緒に、ゆっくりと歩いた。
道行く人は、「いったいなんの団体なんだろう?」と思っただろう。ところどころで、信号が青なのに僕たちがいるので警察に行く手を阻まれた人たちは、「なんなの?この邪魔くさい団体は???」と露骨に顔に書いてあった。(さすが、大阪だ)
何度となく東京でもパレードに参加して、前回の東京パレードは冷静にすべてのパレードを見て、そして大阪のパレードに参加して思ったことは、
『伝わらなかったら、意味が無い』ということ。
もちろん、パレードに参加すること自体には、大きな意味がある。こうしてLGBTである僕たちは生きているのだと可視化することが一番の目的なのだから。
でも、それが沿道の人たちにきちんと届いて、いったいどういう団体なのかが理解されていなかったら、ただのどこにでもあるデモ行進となんら変わりはないのである。彼らはいちいち、「この団体は何の団体なのだろう・・・」などと考えて思いはかってはくれないだろう。みんなそれぞれ日常のほんの数十秒の中で目にする光景なのだから。
僕たちのパレードがなんの団体かわからなかったとしても、手を振ってくれる人たちがそこここにいた。
高いビルの窓ガラスを拭いている男性。マンションから覗き見る家族。通りの向こうで、音楽に合わせてみんなで踊りながら手を振ってくれたおばちゃんたち・・・。
たとえ僕たちのことが理解されていなくても、手を振ってくれることで、知らないうちにみんなは勇気をもらっていた。
カテゴリーLGBT

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