森の贈りもの。

朝、会社に向かう途中、神宮外苑の道ばたでどんぐりを見つけた。
急いでいた歩を緩め、しゃがんでいくつか手に取ってみた。
どんぐりは、小さな頃いじった記憶のまま滑らかだった。
あれほど暑かった夏も、ゆっくりと秋に変わってゆく。
会社に着いて、机の上にどんぐりを広げたら、
神宮の森の香りや温かさまで、
そっくり閉じ込めているように感じられた。

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