万ん卯本店。

さえずり

ロールキャベツ

イワシのつみれ

大阪出張の時は、晩ごはんは北新地で食べることが多い。宿が梅田であるため歩いて行けるからだ。
今回は一人だったので、カウンターで中の人と話しながら食べられる所がいいなあと思い、『万ん卯』にした。
ここは、大阪で有名な割烹料理店『かが万』の系列で『かが万』の隣にあり、ミシュランで一つ星を獲得している店。
白木のカウンターは手触りも素晴らしく、目の前におでんを中心にしたメニューがある。万願寺唐辛子と黒龍をいただく。オススメを尋ねると、クジラだというので、さえずりを頼む。美味しいお出汁に、さえずりが柔らかく弾力があり、絶品だ。
鱧のフライは繊細な鱧の味が残り、すじはあくまでも澄み切った出汁で出され、大根は夏だから焼き目をつけてから出汁を吸わせてある。ひろうすは小さいけど具材の旨味が凝縮されている。
おでんと言っても、どれも一つずつ丁寧に味付けがなされており、一品一品供される。それはあたかも、割烹料理の渾身の一皿一皿のようだ。
イワシのつみれの複雑な味わいに感嘆の声をあげる。大将はにこやかに、「イワシの出汁だけなんですよ」と教えてくれる。きっと野趣のあるゴボウの旨味がとてもよく合っているのだろう。
半熟の卵はお出汁と混じり、温泉卵のような味わいがあり、ロールキャベツはじっくりと煮えていて甘みがなくスッキリとお酒にも合う味になっている…
お店は、同伴出勤のお客さんばかりで(笑)、普通のおでん屋と思うと、その3倍くらいの値段を取られることだろう。
それをしてでも、慈愛深いお出汁の効いたおでんを食べたい時には、行ってみたいお店だ。
★万ん卯本店http://s.tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27000035/

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