新島で暮らすこと。

saroのパンフレット

新島を上から見る

saroで買ったアルバム

東京の喧騒を抜け出して、3時間くらい船に揺られていると、新島に着く。
新島はその昔、百姓一揆などのリーダーや政治犯などが流刑された場所でもあるそうだ。
島へ到着した時に、「なんか、沖縄みたい…」と、みんなは言っていたけど、コンビニはないし、人もほとんど歩いていないし、島独特の寂れた感じがある。夜なんて7時には店が閉まってしまうし、真っ暗闇に星がたくさん見える。
昨日のシークレットビーチは、日本で最も綺麗なビーチだし、人けのなさを考えたらこんな場所はなかなかないだろうと思う。時々、東京での生活に疲れたら、新島に逃れてきて、しばらくのんびり島の時間に身をゆだねるのも悪くないだろうなぁとぼんやり考える。
島をあちこち案内してくれたタクミ君は小学五年生。全校生徒は、120人くらいだそうだ。新島の人口は約3000人。タクシーに乗っていると、所々で運転手さんが挨拶をしたり、「あ、酒屋の○○ちゃんだ」みたいな感じで、ほとんど島の人は知り合い状態なのがわかる。
一緒に行ったメンバーの何人かがJack’dをやっていて、新島にもゲイがいることがわかったのだけど、案の定『身体画像』で、僕たちの泊まっている民宿『saro』に遊びにくるように誘っても、それさえも人目に着くのを恐れていて来ることは叶わなかった。
新島に限らず、日本中の田舎の町では、東京で自由気ままに暮らす僕たちとは違って、セクシャルマイノリティは自分のことをひた隠しにして生きているに違いないと思う。
また夏が始まる前か、終わった後の人けのない時期に、のんびりとこの島を訪れてみたいと思った。