スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙えNo.1!!

先日シネマライズに映画を観に行った時に予告編を観てとても気になっていた映画。
僕は、仕事でもシネマライズの仕事をやったことがあるのだけど、このシネマライズのような単館系の映画館が、街からどんどん姿を消していることが、残念で堪らない。シネマライズも、今はぐっと縮小して来ているので、今後が心配な映画館の一つだ。
インド映画と言えば、『ムトゥ・踊るマハラジャ』が、大ヒットしたのも16年前のこのシネマライズからだった。
今回の『スチューデント…』は、期間限定の上映と言うことで、ボリウッド映画初のKも引き連れてライズへ。
映画自体のストーリーは、学園一の色男と色女のカップルに、転校生のイケメンが絡んで来るという単純なお話なのだけど、歌と踊りが圧倒的で驚かされる。
この、歌あり踊りありで、恋愛、親子愛、友情、貧富の差など人生をあらゆる角度からミュージカル仕立てで表現するのはボリウッドの特徴だけど、インド人の俳優たちも驚くほど顔やスタイルが良くなっていて、身体もムキムキでセクシーなのだ。
Kと一緒に大笑いしながら、歌や踊りを堪能した2時間半だった。
★スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙えNo.1!! http://student-no1.com/

この広い宇宙の中で。

Kが大分からやって来たので、一日早めにゴールデンウィークに入った。
綿棒を洗面所に取りに行き、ソファで座ってぼんやりしているKの膝の上に頭を乗せて横たわると、Kは僕の耳そうじをはじめた。
こうして耳をいじってもらっていると、昔、祖母や母によく耳をそうじしてもらったことを思い出す。
この広い宇宙の中で、自分は弱く小さくて、それでもやさしく守ってくれる人がいる…
Kに耳をそうじしてもらいながら、しみじみと幸福だと感じた。

はじめての東京ゲイパレードから20年。

中野の駅前で、ブルボンヌ、エスムラルダ、そして中野区長を迎えて公開YouTubeでゲイトークが行われた。
「中野区」のことは、我々の間では「オカマ区」と呼ばれているほどゲイが多いことでも知られていて、友人たちも沢山住んでいる。
その中野の駅前でゲイの話やAIDSの話を区長を呼んでするというのは、時代も随分変わったものだ。
その後、Tack’s knotに行くと、20年前に東京で始めてゲイパレードを立ち上げた、南 定四郎さんが来ていて久しぶりにお話できた。
今は恋人と沖縄でのんびり暮らしているそうだ。
ゲイパレードなんていうものを東京ではじめて立ち上げた時の苦労は、並大抵ではなかっただろう。昔話をしながら、「今は随分変わって来たねえ…東京も…」と感慨深げだった。
ショーン・ペン主演の映画、『ミルク』を観たことがあるだろうか?(観ていない方は、ぜひご覧になってみてください)
ハーヴェイ・ミルクは、1977年にアメリカではじめてゲイとしてサンフランシスコの市会議員に当選した人。
70年代のアメリカで、同性愛者に対する偏見や差別、ヘイトクライムがある中で、自分が同性愛であることを公言して、平等の権利を勝ち取るために戦った人だ。
彼の勇気溢れる生き方を思う時に、遠く離れた日本で暮らす今の僕たちの暮らしでさえ、彼の成し遂げたものの上に成り立っているのだと思うことができる。
南さんがはじめたパレードも、途中で中断したりしながらも20年を経て確実に大きくなって来た。
今の東京で暮らす我々同性愛者の暮らしは、20年前とはパッと見た限りではあまり変わっていないかもしれない。
それでも、友人たちが日本で結婚式を挙げたり、海外で法律的に認められた形で結婚式を挙げたりするようになった。
これから20年経った頃、同性愛、トランスをはじめ、セクシャルマイノリティと呼ばれている人たちが、今よりももっと暮らしやすい東京になっていることを願う。