東京レインボープライド(パレード)

東京では確か、アジアで一番はじめにパレードが行われ、その第二回目から僕は歩いているのだけど、途中なくなったり、二つに分かれたり、やると言ってやらなくなったり、代表が降りて中止になったり、日本のパレードを存続していくことはなんて難しいのだろう?と思っていた。そんな紆余曲折もあり、今や、東京のパレードはとっくの昔に台湾パレードに規模で抜かれ、今は台湾のパレードの1/20くらいだろうか。
それでも、好天に恵まれたパレード会場には人が溢れ、外国人や様々なセクシャリティの人でごった返していた。昔は、ゲイばかりが目立っていたけど、今や多様なセクシャリティの人たちが目に付くようになったのは素晴らしいことだ。
今回は、パレードというものを、原宿の横断歩道の上から俯瞰で見たいと思いすべての団体を見届けた。今までの中では人数も多かったけど、感想としては、やはり、自己満足で終わってしまっているかもしれないな…と思ってしまった。
そもそも東京でゲイパレードが必要なのか?という問題はあるにせよ、やるからには一般の人たちに、いったいどういう団体で、何を伝えたいのかということがわからないと、ただのデモ行進に過ぎないのだと思う。
昔は僕は、パレードは、歩くことに意味があると思っていた。もちろん、歩くことは自分がゲイだとカミングアウトするようなことだから意味はあるのだ。でも結局、周りの人に伝わらなかったら、ただのデモ行進としてしか見てもらえないのだと今は思う。
自分たちが正しいことをしていれば周りの人にわかってもらえると思ったら大間違いだろう。
僕の後ろで偶然通りかかった人たちは、「何なの?この変な格好の人たち?」「なんか気持ち悪い団体だね…」などという感想が聞かれた。
ただ歩くだけではなくて、大きく書かれた団体名や文字のメッセージ、そして伝えたい言葉が聞こえることはとても大事なことだろう。
来年に向けての課題は、主催者やパレード参加者たちが客観的になること。そして、ただ歩くというだけではなく、より正確に伝えるということを考えた方がいいかもしれない。
東京レインボープライド、おめでとうございます。
カテゴリーLGBT

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