たわいもない週末。

S太郎に誘われて、K太郎と三人で神場へ。
S太郎は四月から、掛け持ちしていた仕事を辞めて、自分の会社一本にして家でパソコンに向かっている。そのせいか、会うなり目が潤んでいて、「Tちゃん、本当に会いたかったの…」と言ってくる。
「外にも出ないでパソコンの中だけで仕事をしていると、精神的にもあまりよくない気がする…」と言う。
K太郎は相変わらず、自分の得意先とのやり取りでストレスが溜まっているみたいで、来るなりクライアントの愚痴が始まる。
それでも、食事をしながら近況を語り合っていると、みるみるうちにふたりの顔がうれしそうに輝きはじめる。
Bridgeに行くと、久しぶりに常連たちが集まってきて、それぞれに話したいことを話していく。数ヶ月ぶりにいるKaは、55歳くらいだろうか、前は毎週末のように飲みに来ていたものの、最近は仕事の関係でめっきり来なくなった。
帰り際のKaに僕は、「元気だった?たまには顔見せなよ!」と声をかける。
Kaは、「やっぱり今日、飲みに来てよかった。あんたたちが来る前は、ほとんど知らない人たちばかりだったけど、本当に来てよかった…」と言って涙を浮かべながら帰って行った。
友人たちに会って、お互いの近況を語り合いながらたわいもない会話をする。
そんななんでもないことで、僕たちは支え合っているのかもしれない。
こんないつものたわいもない週末が、僕は好きだ。
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