佐藤。

天然のフグ

白子の茶碗蒸し

鯛の潮汁

食通の間では、九州一の和食の店と言われている小倉にある『佐藤』へ。
昼だったのだけど、春を感じさせる素晴らしい料理だった。
大将は小太りで(恐らくオネエサン!)、すべてに細かく気配りを行き届かせていて、ひそひそ声もすべて聞き取っている感じ…笑
つくし、春蘭、ワラビ、こごみ、タケノコ、ウド、ホワイトアスパラガス…早春の山菜を35種類集め、名残りのフグを存分に味わう料理の品々。フグは、秋分から春分までと言われる魚だからだ。
フグの白子を焼いて、茶碗蒸しに入れた一品はこちらでたまに出てくるけど、申し分のない一品。
鯛のうしお汁は、塩気がきつくなく、鯛の身自体もほろほろとして素晴らしい。
タケノコご飯は、フグの出汁で炊いて、しみじみと甘みが感じられる。しめの葛切りまで料理はどれも申し分ない。
そこをあえて一言言わせていただくと、大将の神経が行き届き過ぎているせいか、不思議な緊張感があり、お客さんがなかなか気が緩まない。
これは、今や日本一と言われている京都の『未在』でも感じたことだけど、料理がどんなに素晴らしくても、あまりにも緊張する店では、全体としてその店で味わう体験も、今ひとつの感じがする。
僕の考える一流の店は、料理は一流でありながら、お客さんに緊張感を与えないような心配りの出来る店だ。
本当にもう一度訪れたいと思える店は、そんな温かさを感じさせる店だと思う。
★佐藤http://s.tabelog.com/fukuoka/A4004/A400401/40000240/

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