金沢日記 その3(京祇園ねぎ焼き 粉)。

出し巻き

とろろ焼き

ねぎスジ焼き

上等な魚が続いたので、なんだか庶民的な食べものが食べたくなり、『京祇園ねぎ焼き 粉』へ。
地元の人が絶え間なくやって来る人気店なので、電話で何度かやり取りして、空いた隙を狙ってドアを開ける。
大柄で強面の大将は、話すとやさしいお仲間以外の何者にも見えず、アルバイトの店員もピアスをしていて100%お仲間だ。
その大将がニコニコと焼いてくれる鉄板焼きは本当に美味しく、出し巻き卵もとろろ焼きもふわっふわで、所々で歓声が上がるほど。
ねぎスジ焼きは、昔、新宿二丁目に大好きなお好み焼き屋さん『季里』があったのだけど、そこのねぎスジ焼きとまったく同じ味で一瞬驚いてしまった。
カウンターの一番奥に通されて、僕の出し巻き卵を作るのを見ていた隣の眉毛剃り兄ちゃん2人組(片町の客引きにしか見えない)が、「出し巻きうまそう…」と言うので、一緒に食べるように誘ったら、2人はニコニコして食べはじめた。
彼らのジャガイモ明太も食べろと誘われいただきながら、僕のとろろ焼きも分け合い、最後のねぎスジ焼きを食べる頃には僕のビールをガンガン彼らが頼む始末。
僕が彼らに、「眉毛剃り過ぎるとカッコ悪いよ」などとお節介を焼き、彼らも照れ臭そうに答えていた。
トイレに行って、会計を頼むと、大将は笑って、「彼らがすべて払いました」と言う。まだ30代の彼らに僕の分まで払わせてしまい、なんだか心苦しく、「僕がすべて払いますよ!」と言っても、眉毛剃り兄ちゃんたちも聞かない。
旅人と食事を分け合って、眉毛を剃るなとまで言われて、気をよくしたのか、金沢の習慣なのかもしれないけど、彼らのやさしい気持ちに甘えて、一銭も払わずに美味しい鉄板焼き屋さんを後にした。
この店、飲んだ後にも最高だと思うし、また金沢に来たら絶対立ち寄りたい素晴らしい店だ。
★京祇園ねぎ焼き 粉 http://s.tabelog.com/ishikawa/A1701/A170101/17005442/

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