台湾日記その3。

総人口260万人の都市で、アジア最大とも言われる6万人規模のパレードが行われた。
虹色の旗はどこまでも続き、パレードは台北の町を埋め尽くすかのように連なり、沿道に人は溢れ、温かい声援は鳴り止むことがなかった。
朝から集まり、フロートの車の飾り付けをして、風船を膨らませ、準備をしながら人がどんどん集まってきた。
僕が作ったTシャツは様々な人の手に渡り、通行人もそれに加わり、あっと言う間に品切れになってしまった。
みんなと声を張り上げ、Come to Tokyo! を叫びながら、町の人々の声援を浴びて、無数のカメラに捉えられた。
『セクシャルマイノリティ』という言葉が嫌いな僕は、車の上からどこまでも続く仲間たちを見ながら、「これだけいたら、もう、マイノリティなどという言葉では片付けられないよなぁ」と感じていた。
様々なパレードに参加してきたけれど、こんなパレードは、生まれて始めてだった。
カラダ中に、アドレナリンが溢れ、言葉に出来ない幸福感に包まれて、仲間たちとそれを確かに共有している感覚に浸った。
台湾ではゆっくりと、だけど確実に、ゲイやLGBTは、社会に存在感を持ち始めている。
こんなパレードがいつか、東京でも実現出来ますように…。
カテゴリーLGBT

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