台湾日記その1。

『担仔麺』

午前中は仕事をして、昼の便で台北へ。台風のせいか着陸時に酷く揺れた。台北のフライトはいつもなのだけど、今回もうっかりパスポートを忘れそうになり、夜中に思い出してカバンのそばに置いておいた。笑
台湾には、例えば、台北に降りた時に、もし、荷物が何も出て来なくて、財布も何もかもなくなったとしても、台北ならば、なんとかやっていけるだろうと思える、不思議な温かさがある。
それは、ソウルやバンコクや北京など、他の街には感じられない、台湾ならではのおおらかさから来るものだと思う。
タクシーでホテルに帰って、財布からお金を払い、部屋にたどり着き、部屋の鍵を財布から取り出そうと思ったら、財布ごと無いことに気づき、フロントに行き、「鍵を財布ごとタクシーに忘れたので部屋に入れません」と言いに行ったことがある。
フロントは、「どのような財布ですか?」と聞くので、「黒くて皮でこういう形で…」と特徴を述べると、「この財布ですね?」と言って不思議なことに僕の財布を取り出した。
タクシーの運転手さんか、次に乗ったお客さんが、財布に気づいて、わざわざホテルに届けてくれたようだ。中身はそのままそっくり入っていた。
こういうことって、昔の日本では当たり前のことだったけど、今の日本なら、わからないなあと残念ながら思ってしまう。
よく行くマッサージ屋のおばさんも、僕が手土産なんかを持ってよく行くからか、施術もとても丁寧だし、日頃の不摂生な生活を怒られたり、帰り際に色々持たせてくれたりする。
この国に来るたびに、そんな温かい人に出会い、知らぬ間に第二の故郷のようになってしまった。
台北に着いて、友人たちと台湾ビールで乾杯して、しこたま飲んだ後に、台南名物『担仔麺』を食べながら、ゆるゆるとカラダもこころもほどけていった。
これから数日間、台湾日記は続きます。
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