貴賎。

平目、鱧、カマス、イカ、ウニ、秋刀魚。

鱧の天ぷら

鱧鍋

朝一の飛行機で仕事で大阪に来た。
新商品の撮影なのだけど、撮影の直前で、その新商品の『作り手』から案の変更を求められていて、懸案事項が沢山あった。正直、今まで積み上げて来たものを大きく変更しなければならないし、撮影の直前ということもあり、問題はこじれつつあった。
でも、実際に三人の職人さんたちと膝を付き合わせて彼らの意見に真摯に耳を傾けてみると、なるほどと思うことも沢山あった。丁寧に、熱意を持ってこちらの意図を伝え、撮影の計画を伝えると、最後には彼らにも納得してもらうことが出来た。
撮影の間中、我々の仕事を熱心に見守る姿を見ながら、ものづくりの職人である彼らを、眩しく見つめてしまった。
彼らにしてみれば、『作品』は、彼らの『我が子』のようなものであり、愛するがゆえに、想いは溢れ、それが我々に違ったカタチで届いていたということがわかった。
彼らのように、自分の仕事に誇りを持ち、真摯に生きている姿を見ていると、職業に貴賎はないという言葉があるけれど、貴賎は、その職業に関わる人の姿勢が決めるのかもしれないと気づく。
どんな職業であれ、自分の仕事に、誇りを持っている人は、貴い。
そんなことを、彼らの姿勢から学んだ一日だった。
追記:
夜は北新地の『馳走や 純平』へ。鱧尽くしのコース料理をいただき、今日一日をねぎらった。鱧の包丁の入れ方、お造り、お出汁、どれをとっても素晴らしいお店だ。冬はフグが食べられるらしい。
★馳走や 純平 http://www.chiso-ya.jp/

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