バーニー みんなが愛した殺人者

思いのほかよく出来ていて、映画としてとても面白かった『バーニー みんなが愛した殺人者』。久しぶりに、シャーリー・マクレーンの姿を観れたのもよかった。
96年にテキサスの田舎町で起こった殺人事件を、実際に本人たちを知る住民へのインタビューを交えて映画化した作品。
葬儀屋に務める39歳の“町一番の人気者バーニー”が、81歳の“町一番の嫌われ婆さん”を殺害した事件の一部始終を描いている。
この、みんなに愛されているバーニー。オペラやミュージカルが好きで、飛行機のファーストクラスで贅沢三昧。裁縫が趣味とくれば、どこからどう見ても、1000%ゲイだ。
みんなに愛されるバーニーが、見事な演技だったので圧倒された。シャーリー・マクレーンは、表情に人間のやさしさみたいなものが滲み出てしまうので、もしかしたら他の女優でもよかったかもしれない。
殺人までしたバーニーを、町中の人が必死で救おうとしていたという現実が凄いし、我々も、いつの間にか救われるのではないかと思い始めてしまう演出が凄い。はじめから終わりまで、目が放せなくて、適度にコミカルで笑えるし、思う存分楽しめるとてもよく出来ている映画だ。
★バーニー みんなが愛した殺人者http://bernie-movie.com/

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