20年後、何をしていますか?

「20年後、何をしてる?」と、20代半ばの子が、Bridgehttp://bar-bridge.com/index2.htmlで周りに聞いていた。
40代で何をするべきか、50代で何をするべきか、20年後の自分のために何をするべきか…のような、人生の自己啓発本は、残念ながら、僕にとっては何も意味がないことは分かっている…。
それにしても、20年後、僕は、いったい何をしているだろうか…?
僕がまだ若い頃、飲み屋にOさんという人がいた。Oさんには若い恋人がいて幸せそうだった。
『60歳になったら、汚い姿を誰にも見せたくないし、誰の迷惑にもならないように、みんなの前から居なくなる』と宣言していた。
Oさんは、早期退職をして、どういうわけか、月に何本も好きな演劇や映画を観続けていた。
恋人とも、幸せそうだったある日、Oさんは、僕たちの前から忽然と姿を消した。
親戚でさえ、どこに行ったのか分からず、なんの遺言も見つからない。恋人も何も知らされず、手がかりもないまま月日は流れた。
富士の樹海を彷徨っているのでは?
どこか田舎で、人目を逃れて暮らしているのか?
様々な憶測が流れても、情報は何も得られぬまま…
今の60代は、まだまだ若いにせよ、Oさんのように、自分の人生の幕引きを、自らコントロール出来るうちにしておきたいと思う人はいる。
実際に、二丁目で知り合った多くの年上の人たちは、年を重ねると、ほとんど飲みに出て来なくなるし、人前に出ることもどんどん少なくなってゆく。
44歳の僕にとって、60代はもうすぐだと思える。自分が60代になった時、いったいどうしているだろうか?
『何かに好奇心を持ち、情熱を傾けているだろうか?』
(できればそれが、誰か、何かの役に立っていて欲しい)
『友人が、そばにいるだろうか?』
『愛する人は、いるだろうか?』
先のことは分からないけど、この三つがあったら、僕はいいような気がする。
20年後、いったい何をしていますか?
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