春野菜のパスタ。

春野菜のクリームソース

クレソンのペスト

昨日から、春の嵐が吹き荒れているので洗濯は諦めた。花粉だけでなく色々なものが空に舞い上がっているような気がする。様々な種類の豆を買ってあったので、お昼は超簡単な春野菜のクリームソースにした。
〜春野菜のクリームソース〜
豆やアスパラガスだけでもいいけど、プチトマトを入れると、酸味が加わりさっぱりとする。生ハムがなくても、野菜だけで十分に美味しいけど、塩をひとつまみ入れること。スパゲティなら標準茹で時間の2分から1分半前に、ショートパスタなら、標準茹で時間過ぎてから上げるように。
1.塩を入れたパスタを茹でるお湯で先に野菜を茹でる。そら豆、グリーンピース、インゲン豆、スナップえんどう、砂糖さや等(一種類なら、パスタと一緒に最後に茹で上げてよい)。パスタ80gを茹で始める。
2.フライパンにオリーブオイル大さじ1を熱し、生ハム、もしくはパンチェッタをカリッと炒める。プチトマトがあれば一緒に炒めて塩をひとつまみ白胡椒をふる。
3.大さじ1のバターと一人分だと生クリーム大さじ6杯を投入。泡が出てソースがトロッとしたら火を止める。
4.パスタが茹で上がる少し前にフライパンに火をつけて、茹で汁大さじ1を入れて揺すり、茹でた野菜をフライパンに投入、茹で上がったパスタと和えて、仕上げにパルミジャーノを削って完成!
夜は、キノコのスペイン風オムレツ、クレソンのスパゲティ、鳥肉のシェリー酒煮込みを、赤ワインとともに。
〜クレソンのペスト〜
この時期、イキのいいクレソンが山盛りで売られていたりする。芹と似ているから、寒さの残るこの時期に元気な野菜なのだろう。
クレソン(片手でいっぱい)。ニンニク半粒、松の実大さじ2、ケーパー小さじ1/2くらい、アンチョビ1切れかチューブ5センチ、オリーブオイル大さじ5杯、塩をふたつまみ。
クイジナートやバーミックスで攪拌したら出来上がり。これを、1人分大さじ2をボウルにとっておく。標準茹で時間より1分半早めに上げたスパゲティ80gと茹で汁大さじ1と和えて、オリーブオイルを回しかける。
まずは、クレソンの春を閉じ込めたような風味だけで堪能して、途中からパルミジャーノを振るのが僕の食べ方。
残ったペストは、オリーブオイルを上から注いで空気に触れないようにして冷蔵庫で保存。椎茸やマッシュルームと炒めても美味いよ。

言われなかった言葉。

春の嵐の中、台湾人の27歳の友人Mががこの世を去った。夜中に台湾人の別の友人から、LINEでMの訃報が送られて来たのだけど、心不全だと書いてあっても、それが持病なのか、事故的なものなのか分からなかったし、あまりの若さに、ただただ信じられなくて、そのまま眠れずに彼のことを考えていた。
Mはとても繊細で優しいやつなのに、日本語学科を出たMの下手な日本語を僕がからかったり、わざと日本語で言わせたりしてふざけ合ったことを思い出した。困った時の彼の垂れ下がる眉毛と、純粋な瞳が可愛かった。
ある時、FacebookでMが婚約したことを知った。相手は男性で、ふたりでFacebook上でお互いのことをカミングアウトしていた。相手の人には、会ったことなかったけど、若さもあるけど、ふたりは随分進んでいるなあと思ったのを覚えている。
明け方まで眠れずに途方に暮れた僕は、Mに言い遺した言葉をLINEでMに送った。
Mのことが大好きだったということ。居なくなってしまって、寂しくて仕方がないということ…WhatsAppでも同じように送ってみた。
数分後に、LINEを見ると、誰かが僕の英語のメッセージを見た形跡が残っていた、WhatsAppも同じように、何者かが確実に僕のメッセージを見ているのがわかった。
iPhoneのパスワードまで知っているとしたら、お母さんというよりも、きっと恋人だろうなあと思った。そして、こんな明け方に、喪った恋人のiPhoneを見ている彼のことを想像した…
僕だって、この先、いつこの世界からいなくなるか、分からない。今日かもしれないし、明日かもしれない。
人間は、確実に死ぬということを知ったのは、父が亡くなった時だ。
死は、遠い未来ではなく、僕たちの生の中に、確実に存在していて、その時がくれば、まるで眠りに落ちるようにこの世界から意識は無くなり、心臓は動かなくなり、血液も流れなくなるのだ。
出来るだけ周りの人たちに、気持ちを言葉に出して伝えておこう。
抱きしめたい時は、しっかりと抱きしめよう。
愛しているという言葉を、言われなかった言葉にしないように。
酔っ払って、僕が若い子に抱きついていたら、愛しているということを全身で表現していると思ってくださいね。笑