竹の子ごはん。

毎年この時期は、お花見に合わせて、竹の子ごはんを作っている。
僕の自慢の竹の子ごはんは、
薄口醤油で味付けした色の薄い竹の子ご飯で、
実は、油揚げではなく、湯葉を一緒に炊き込んである。
そこに、手のひらで木の芽を叩いて、天盛りに乗せる。
春を凝縮したような一品だ。
口に含むと、やさしさの中にも、
身体が欲しがるような、仄かな竹の子の渋みが広がる。
水曜日に、伊勢丹の京都展で買い求めた、朝採りの竹の子は、
その日のうちに、米ぬかと、鷹の爪で茹で上げ、
そのまま水につけっぱなしにしておく。
木曜日、家に帰ってから、ひとつひとつ皮を剥いて、
米ぬかを丁寧に水で洗い流した。
少し手間がかかるけど、買って来た水煮の竹の子よりも、
断然安く、多くの竹の子を手に入れることが出来る。
(京都産の竹の子の値段を知ったら、きっとみんな驚くと思う)
京都の竹の子の産地では、この茹であげた竹の子を1年分、
ガラスの瓶に詰めて、煮沸消毒をした後、冷暗所で保存するという。
さて、この愛しい竹の子たち。
実は日曜日のお花見のために用意したのだけど、
どうやら日曜日は雨が降るようで、
お花見は残念ながら中止になってしまった。
行き場を失った竹の子たちを、これからどうしようかと思案中。
竹の子専門の割烹料理屋さんが出来るくらいの量なのだ(笑)。
竹の子ごはん。若竹煮。焼き竹の子。竹の子と牛肉の炒め物。
行く春を、思う存分味わい尽くすことができそうです。
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