Hのお見舞い。

今日は、大学病院に友人Hのお見舞いに行った。
Hは、19回目の入院をしている。
今まで、ほとんど大きな病気にかかったことのない僕でも、Hの2年間にも及ぶ闘病生活は、並大抵のことではないことは分かった。それとともに、病気に負けないHの心の強さを、改めて凄いと思った。
入院していない間は、Hは自宅で療養していた。実家がそばにあるとはいえ、一人で毎日家に閉じこもっていることは、本当につらいとつぶやいた。
人間は、一日に何百万ということを考える生き物だ。それがどこにも向かう相手がいなくて、全て自分の頭の中だけで堂々巡りしている毎日だとしたら、あまりにも重苦しいに違いない。
幸い、病室からは眺めのいい景色が広がっていた。東京の真ん中で、低層の家々が遠くまで抜けて見える病室は、Hの病院生活に安らぎをもたらしているようだった。
僕と、ほぼ同じ年のHは、最近つきあい出した僕とKの話を、興味津々で聞いているように見えた。きっと、僕と同じ、若い子専だからだろう。
何気なく過ごしている毎日は、「健康である」というだけで、本当は奇跡のように有り難いことなのだ。それを決して忘れないようにと、肝に銘じた一日だった。
少しずつよくなって来ているHの病状が、きちんと快復して、若い子と一緒に、僕に向かって微笑む日を願っている。
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